早朝に肩の痛みを覚え、安眠を妨げるほどの激痛を覚え、痛みは上腕から前腕の外側に放散する

⇒ 四十・五十肩(肩関節周囲炎)の可能性が考えられます。

■四十肩・五十肩の概念

男性よりも女性にやや多くみられますが、決して重大な病気ではありません。また、男性の場合でも、力仕事して肩関節を日ごろ良く動かしている人は発症しにくいのですが、事務仕事などの一定の姿勢を長時間続け日ごろあまり肩関節を動かさないような仕事をしている人の場合発症の割合は多くなるようです。

■四十肩・五十肩の症状

四十肩 症状で特に多いのが横から上に腕が上がらない、夜中、痛くて眠れない、腕が後ろに回らない です。

肩こりと違う、四十肩,五十肩,肩痛には肩のサポーターも有効です。

症状で最も特徴的なのが、夜間痛(夜寝ると痛い)です。

昼間、起きているときでも運動制限(髪をとかせない・エプロンの紐が結べない・シャンプーが辛い)があり痛みを感じるのですが、四十肩になって最も辛いのが、“夜痛みで眠れない”です。

『床についてしばらく寝ているとジンジンうずいてきて、しばらく起き上がってジッとしていると治まってくる。』を繰り返しているうちに朝になってしまいます。

すべての方がそうなるわけではありませんが、重症な方程起こりやすくなります。

この、夜眠れないということが精神的にもかなりの負担になるようです。

■四十肩・五十肩の原因

五十肩の原因はまだはっきりしていませんが、症状が出る年代が40、50代の人に多い事から老化によるものや日常的な肩関節の負担、酷使やカルシウム不足によるものなどが一因ではないかと考えられています。

・上腕二頭筋長頭腱炎

・腱板炎

・腱板断裂

・石灰沈着性腱板炎

■四十肩・五十肩の治療法

痛みの症状が出てすぐの時期は、筋肉の炎症が強く、動かすとひどく痛むのでまずはアイシング(冷やす)様にします。

炎症が治まってくれば、マイクロ波などで積極的に温めていきます。

癒着している肩関節や肩周囲の筋肉の緊張をほぐす必要があるので、マッサージやストレッチなどを行います。

肩の関節の可動域をよくする為に、運動療法などを徐々に行い可動域を広げていきます

上肢交互運動器なども合わせて行うとさらに効果的です。

これを行わないでいると、肩の動きが悪くなってしまいます。

しかし、無理に動かすのは逆効果ですから少しづつ様子をみながら行います。

■四十肩・五十肩の予防法

あまり腕を上げる動作などは、日常では中々しないものですが、意識的に少しでも肩を動かすのは効果的だと思います。

※当院では各患者様の症状に合わせた治療を行っています。詳細は、施術スタッフまでお気軽にご相談ください。